WIV LAB Report Vol.1 ■コスプレを科学する■

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■コスプレを科学する

皆さんはコスプレイヤーと聞いた時にどんな人々を想像するだろうか。着物を身に纏った男装の女性たちをイメージする人、過度に露出したセクシーな女の子に違いないと思った人、またある人はハロウィンの時期にゾンビメイクで街を徘徊する若者が思い浮かんだかもしれない。

人によってイメージするコスプレイヤー像は全く違うだろう。ただ、どのイメージにも共通しているのは、コスチュームに身を包んだ彼女ら/彼らはきっと笑顔を浮かべ楽しそうに見えるということだ。そう、コスプレイヤーは自らが何かのキャラクターに扮することを楽しんでいる人々である。多くの場合、その楽しんでる姿を見た人も楽しい気持ちになる。だからコスプレイヤーが楽しみながら何かをアピールすれば、見る人はアピールされているモノに対して好意的な印象を持つだろう。株式会社ミネルバが新しく始めた「WIV LAB」は、上記のようなコスプレイヤーからの楽しいの伝染を企業のビジネス宣伝に活用しようという取り組みだと筆者は理解している。

WIV LABで筆者に求められている最大のミッションは、コスプレを科学することである。コスプレに限らず、サブカルチャーの多くは、その中にいる当事者たちだけが理解する決まりごとやマナーといったものが存在している。そうした内輪のルールを外側の人々が理解し、ビジネスに活用できるよう翻訳していく。そのためにアンケートやインタビューといった手法を使って調査し、科学的なアプローチでコスプレを分析するというのが筆者の役割である。

このREPORTページでは、WIV LABの活動を通じて見えてきた発見や驚きをレポートという形で皆さんと共有していきたいと考えている。もちろん、一緒にコスプレを科学したいという企業も随時募集中である。

どうぞこれからよろしくお願いいたします。

菊地映輝

プロフィール
慶應義塾大学SFC研究所上席所員。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)客員研究員。2017年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程所定単位取得退学。最近は情報社会における文化事象について、ネットと都市を横断して考えている。

略歴
2013年9月 – 2016年3月 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター RA
2013年10月 – 2015年3月 慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所 研究助教
2015年4月 – 2017年3月 慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所 研究員
2017年4月 – 現在 慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員
2017年5月 – 現在 国際大学 グローバル・コミュニケーション・センター 客員研究員
2017年7月 – 現在 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート 所員(客員所員)